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カカクコム、オールフラッシュストレージ「EMC XtremIO」で新クラウド基盤を構築
(2015/4/27 14:31)
EMCジャパン株式会社は27日、株式会社カカクコムが、新たなプライベートクラウド環境の構築にあたり、オールフラッシュストレージ「EMC XtremIO」を採用したと発表した。この新クラウド環境は3月より本番稼働を開始しており、XtremIOによって性能や安定性が向上したほか、コスト削減も実現している。
「価格.com」「食べログ」などのインターネットサービス事業を展開するカカクコムでは、ICTインフラを俊敏かつ柔軟に用意するために、2012年より各種サービスの基盤となるプライベートクラウド環境を構築・運用している。これにより、新規サービスの迅速な立ち上げやスモールスタートの実現といったメリットが得られたものの、一方で、ビジネスの成長にともない、より高いパフォーマンスが求められるようになったため、同社は新たなプライベートクラウドの構築を決めた。
新たなクラウド環境では、パフォーマンス向上を図るため、インフラを構成するあらゆるコンポーネントに先端技術の活用を決断。ストレージにおいても、以前の仮想化基盤では、I/O負荷が特に重いデータベースサーバーなどを利用しづらかった課題を解決するため、フラッシュストレージを導入することにした。
製品選定においては、複数社の製品を検討した結果、高いパフォーマンスと一貫したレスポンス、重複排除・圧縮・シンプロビジョニングによるシステム集積率の向上、サービス成長に柔軟に対応できるスケーラビリティ、といった3つの点を評価し、XtremIOが採用されている。
この中でも特に、予期せぬ突発的なアクセス増大にも対応できるI/O性能と、サービスの成長に即応できる柔軟な拡張性を持つという点で、XtremIOはカカクコム側の要件を満たせると判断されたとのこと。また同社では、以前から、重要データベース基盤に「EMC VNX」などのEMCジャパン製品を利用しており、品質やサポート面が評価されていたことも、導入を後押ししたとしている。
具体的な構成としては、2台の「XtremIO Starter X-Brick」が導入され、それぞれに4台の物理サーバーが接続された。この導入により、ストレージ容量の削減と性能・安定性の向上に成功しているとのことで、既存プライベートクラウド上で稼働中のシステムの新環境への移行において、本来1.5TB程度の容量が必要なデータを、重複排除・圧縮・シンプロビジョニングの3つの機能により、1/5程度に削減できたという。加えて、バッチ処理時やサイトへのアクセス集中時の性能と安定性の面においても余裕が生まれたとのこと。