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NTT Com、クラウドメール基盤をシンガポールに構築

東南アジアの3カ国でサービス販売を開始

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は30日、クラウドメールサービス「Bizメール」において、新たにシンガポールプラットフォームを構築すると発表した。あわせて、アジア太平洋地域でのサービス販売を開始するとのことで、同日より、まずシンガポール、マレーシア、ベトナムで販売を開始する。

 「Bizメール」は、NTT Comのクラウド基盤上に構築された企業向けのWebメールサービスです。一般的なメールクライアントソフトに近いユーザーインターフェイスを持っており、Webブラウザから直感的に利用できる。またスケジュール管理や企業向けSNSなど、企業でのコミュニケーションを活性化するためのオプションを提供しており、包括的な企業内コミュニケーションサービスとして利用することも可能という。

 今回、アジア市場においても、メールに代表されるコミュニケーション基盤を安価かつ安定したサービスとして利用したい、という企業のニーズが高まっていることを受け、シンガポールにプラットフォームを構築。アジア太平洋地域において、サービスを快適に利用できる提供基盤を整備した。同地域のほぼ中心にあり、かつアジアのネットワークのハブとなっているシンガポールにプラットフォームを構築することで、この地域のどのエリアからも、遅延を抑えた高い操作性を実現する。

 また、NTT Comのクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」上に構築され、自然災害リスクが少ないシンガポールに立地しているため、安全性の高いクラウドサービスとして利用することが可能。日本に拠点がある企業も、ディザスタリカバリ(DR)サイトとして、シンガポールプラットフォームのサービスを利用できるとしている。

 なお「Bizメール」では、社員の連絡先情報などを一元的に共有・管理・更新する「Data Federation」を利用してグローバルアドレス帳を提供しており、国・地域の違いからメールアドレスのドメインが異なる場合でも、各拠点の組織構成に応じた階層表示を行える、見やすく便利に使える点もメリットとのこと。

石井 一志