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テラスカイ、AWSとの連携を強化したクラウド型連携サービス「SkyOnDemand」新版

2014年秋に提供予定

 株式会社テラスカイは10日、クラウド型連携サービス「SkyOnDemand」において、Amazon Web Services(AWS)のAmazon Redshiftアダプタをはじめとする新機能を追加し、2014年秋から提供すると発表した。

 「SkyOnDemand」は、AWSやSalesforceなどのパブリッククラウドサービスと、企業内の基幹システム、あるいはほかのクラウドサービスとのデータ相互連携を実現するクラウド型の連携サービス。データ連携はドラッグ&ドロップで設定でき、短期間で柔軟な連携を構築できるという。

 2014年秋の機能強化では、まず、大量データの取り扱いを得意とするデータウェアハウス(DWH)サービス、Amazon Redshiftへのデータロード機能を追加する。これにより、ビッグデータ解析システムを短期間で構築し、柔軟に運用できるようになる。

 また、SkyOnDemandとの連携においてメッセージキューを利用したいというニーズが多く寄せられていることから、信頼性の高い分散キューである「Amazon SQS」のアダプタを提供する。このアダプタでは、Amazon SQS上のキューに対してメッセージの送信を行ったり、メッセージを受信したりできるようになるため、Amazon SQSを各種システム間連携の媒介役として利用可能になるとのこと。

 さらに、Amazon S3アダプタを機能強化し、Amazon S3へのアップロード時にサーバーサイド暗号化、およびクライアントサイド暗号化を行えるようにする。サーバーサイド暗号化を使用した場合、AES 256による暗号化とマスタキーのローテーションが自動で行われるので、ユーザー企業のセキュリティ要件に対して、より簡単に適合できるとした。加えて、ファイルを分割してAmazon S3へ送信するマルチパートアップロード機能も追加される。

 このほか、Amazon RDSアダプタを機能強化し、最新のMySQL 5.6に対応させた。これまでMySQL 5.1で提供していた全オペレーションが、同じように利用可能になる。

石井 一志