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テラスカイ、システム連携クラウド「SkyOnDemand」を強化

 株式会社テラスカイは8日、クラウド型システム連携サービス「SkyOnDemand」を強化すると発表した。6月1日より提供開始する。

 「SkyOnDemand」は、SalesforceやAmazon Web Services(AWS)などのパブリッククラウドサービスと、企業内の基幹システム、あるいはほかのクラウドサービスとのデータ相互連携を実現するシステム連携サービス。データ連携をドラッグ&ドロップで設定することができ、短期間で柔軟な連携構築を実現する。

 今回のバージョンアップでは、まず、「Salesforceアダプタ」がSalesforce Winter'14(API29.0)に対応。最新オブジェクトのサポートや、組織のAPIコールにおいて、上限数・現在の使用数を確認する機能の追加などが行われた。従来、SalesforceのAPI上限数は、Salesforceの組織にログインして設定画面上で確認するしかなかったが、この機能により、API使用数が上限に近づいた場合に警告を出すといった連携が可能になったため、より堅牢な連携基盤を構築できるようになるという。

 また、大量データの高速処理を行うためのBulkAPIに「一括クエリ」によるデータ読み取り機能を追加したほか、OAuth認証による接続機能や、CSVファイルのインポートでSalesforceのアイコン設定を反映させる機能が追加された。

 2つ目の強化は、連携処理のジョブ情報をSalesforce上で確認・閲覧できるようにするアプリケーション「Log Manager for Salesforce」の提供。利用中のSalesforce組織に「ジョブ管理パッケージ(AppExchange)」を導入すると、連携処理側で出力したジョブログがSalesforce上で確認できるようになる。

 3つ目の強化は、ロードバランシングトリガー機能の追加で、HTTPトリガーおよびWebサービストリガーが、より簡単にスケールアウトできるようになったとのこと。

石井 一志