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Pivotalとセゾン情報、ビッグデータとクラウド分野で製品連携

 Pivotalジャパン株式会社(以下、Pivotal)と株式会社セゾン情報システムズ(以下、セゾン情報)は12日、ビッグデータおよびクラウド分野で技術提携を開始すると発表した。両社では、高速パラレルアップロードに対応したセゾン情報のファイル転送ツール「HULFT」と、Pivotalのエンタープライズ向けPaaS「Pivotal CF」、高速処理基盤「Pivotal Greenplum Database」「Pivotal HD Enterprise」との連携強化を行い、金融・官公庁などへの提供を目指すという。

 今日の企業では、競争優位性の確立などを図るため、ビッグデータの活用とクラウド技術への対応に迫られている。そこで両社は、さまざまなプラットフォームとつながり、高速で信頼性の高いファイル転送が可能な「HULFT」と、構造化データの高速処理を可能にする「Pivotal Greenplum Database」、大量の構造化データとさまざまな非構造化データを統合して高速処理する「Pivotal HD Enterprise」のパラレルデータ連携を実施することにした。

 具体的には、Pivotal HD Enterpriseの高速データベースエンジン「HAWQ」、およびPivotal Greenplum Database向け高速パラレルアップロードを、追加テンプレートとして提供するべく検討しているとのこと。これにより、企業のさまざまなシステムに散在しているデータを、高速かつ効率的に収集し、統合的に分析・活用するビッグデータ分析基盤を構築できるようになるという。

 次のステップとしては、HULFTをPivotal CFに対応させ、HULFTシステムのデプロイや拡張といった管理が、クラウド基盤上で迅速かつ自動で行えるようにすることを計画。さらに、IoT(Internet of Things)など、リアルタイムかつ大量に生成される非構造化データのシームレスなデータ転送と格納を、HULFTとPivotal HDの連携を通して実現することも検討している。

石井 一志