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NTTデータと中国科学院ソフトウエア研究所が共同研究センターを設立

まずはSNS・ヘルスケア分野で研究成果の創出を目指す

 株式会社NTTデータと中国科学院ソフトウエア研究所(Institute of Software, Chinese Academy of Sciences)は2日、中国科学院ソフトウエア研究所の一組織として、共同研究センター「中国科学院ソフトウエア研究所-NTTデータ技術開発本部共同研究センタ」を設立したと発表した。同研究所内に共同研究センターを設置することにより、深い連携による研究成果の創出や、中国国内での迅速な実証実験などを実施できる体制が整うという。

 今回はまず、SNS分野とヘルスケア分野を中心に研究成果の創出とソリューション開発を目指すとのことで、SNS分野では、グローバル企業や中国進出する日系企業をターゲットに、NTTデータが解析可能なTwitterの全量データと、中国のマイクロブログであるSina Weibo(新浪 微博)の横断的な分析などを行い、製品の評判分析を提供できるよう研究していく。

 またヘルスケア分野では、血圧計や活動量計などの各種ヘルスケア関連センサーから得られた情報を、モバイルネットワークで収集し分析するといった、ICTを活用した、高齢者や生活習慣病などの健康管理サポートを目的として研究を行うとのこと。

 なお今後は、5年間にわたって、創出した研究成果について双方が連携し技術展開を図るとともに、中国国内での実証実験などを通じ、顧客のニーズに適したソリューション開発を共同で進めていく予定だ。

石井 一志