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ミツカン、「SPARC M10」サーバーで経営情報の処理時間を最大1/12に

 富士通株式会社は28日、ミツカングループ(以下、ミツカン)が、業績などの経営情報を分析・整理する情報系システムのインフラとして、UNIXサーバー「SPARC M10」を導入したと発表した。すでに本稼働を開始している。

 ミツカンの情報系システムは、基幹システムの販売実績データと連携して国内売り上げ、利益など定量的な業績情報を収集し、一元管理しているもの。営業600名に加えて、経営管理部門などを含めた合計約1000名が利用しており、営業は毎日、商品・顧客・組織の3つの軸で売り上げなどの業績情報を確認しているという。

 しかし近年、データ量の増加に伴ってレスポンスが低下していたため、将来の拡張性を見据えてサーバー更新を決断した。

 今回のシステムでは、「SPARC M10」とLSIロジックのフラッシュカード、富士通のストレージ「ETERNUS DX 100 S3」を組み合わせ、コストを抑えて性能の最大化を図った。この結果、検索時間は最大1/12まで短縮され、レスポンスが改善されたという。例えば営業情報の検索時間が6秒から0.5秒になることにより、毎日の営業による情報確認が迅速化されているほか、素早く次のアクションに移ることも可能になった。

 また、検索範囲期間が長い大量のデータ分析も可能になったほか、バッチ処理の高速を実現。さらに、性能改善により、多様なデータ分析など新たな切り口での情報活用に対応している。

石井 一志