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富士通、MSの東京データセンターを利用した「A5 for Windows Azure」

Azureベースのクラウドサービスをリニューアル

 富士通株式会社は、米Microsoftとの新たなアライアンスに基づき、Windows Azureベースのパブリッククラウドサービスをリニューアルすると発表した。Microsoftの日本データセンターを利用した「FUJITSU Cloud PaaS A5 for Windows Azure」(以下、A5 for Windows Azure)を、新たに提供開始する。

 富士通では、2011年8月から、Windows Azureベースのクラウドサービス「FUJITSU Cloud PaaS A5 Powered by Windows Azure」(旧称:Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/A5 Powered by Windows Azure 以下、旧サービス)を、国内の自社データセンターから提供してきた。しかし、Microsoft自身がWindows Azureの日本データセンターを開設することを受け、サービスをリニューアルことにしたという。

 その新サービス「A5 for Windows Azure」では、マイクロソフトの日本データセンターから提供されるWindows Azureの最新機能を、同一価格で利用できるほか、旧サービスで提供してきた、富士通による24時間365日の日本語サポート、Windows Azure対応ソフトウェア、クラウド上で稼働するアプリケーションサービス、データバックアップ、運用監視サービスなど、24種類の付加価値サービスも継続して利用できる。

「A5 for Windows Azure」構成図

 富士通は今回のリニューアルにあたり、Microsoftとの新たなアライアンスに基づいて、Windows Azureのサービス契約を顧客と直接行えるだけでなく、すべてユーザーに完全従量課金型のサービスとして提供できるようになっているとのこと。このため、クラウド環境を利用するためのネットワーク環境の設計や、既存ITシステムとの接続、セキュリティ対策など、企画から構築・運用までを一貫してサポートできる点もメリットという。

 また、Microsoftの日本データセンターに含まれる東日本・西日本の両リージョンに加え、世界複数地域に展開される10カ所のリージョンで同一サービスを利用する際や、ユーザーのアプリケーション資産をクラウドに移行する際などについても、システム構築から稼働後の運用管理までを一気通貫で行えるとした。

 なお、旧サービスについてはすでに新規の申し込み受け付けを停止しており、既存ユーザーは、順次「A5 for Windows Azure」へ移行する。

「A5 for Windows Azure」の提供イメージ

石井 一志