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トレンドマイクロと日本マイクロソフト、Windows Azure環境のセキュリティ強化で協業

 トレンドマイクロ株式会社は、日本マイクロソフト株式会社との協業のもと、Windows Azure環境のセキュリティ強化に取り組むと発表した。トレンドマイクロは、Windows Azure環境のセキュリティソリューションで、2014年度内に20社以上、2016年度までに200社以上の顧客獲得を目指す。

 両社は、(1)Windows Azure仮想マシン上での動作検証、(2)安全に実装するための技術ガイダンスの開発、(3) Windows Azure 実装パートナーへの支援、(4)Microsoft Technology Centerにおけるクラウドセキュリティに関するコンテンツの共同開発の4つを中心に協業を進める。

(1) Windows Azure 仮想マシン上での動作検証については、協業を開始するにあたりトレンドマイクロは、物理/仮想/クラウド環境のいずれにも最適なサーバーセキュリティ対策製品「Trend Micro Deep Security(以下、TMDS)」をWindows Azure上で動作検証し、オートスケール環境にも適した動作をすることを確認。

 この検証結果を踏まえ、トレンドマイクロではWindows Azure環境でのTMDSサポートを本日2月25日より開始した。

 なお、2013年12月時点で、ServerProtect、InterScan for Microsoft Exchange、InterScan for IBM Domino (旧製品名 InterScan for Lotus Domino)、InterScan Messaging Security Suite Plus、InterScan Messaging Security Virtual Appliance、PortalProtectなどのトレンドマイクロ製品が、Windows Azure環境に対応済みだが、今後さらにWindows Azure環境での各製品の検証を進めていくとしている。

 (2)安全に実装するための技術ガイダンスの開発については、各種製品の動作検証のほか、日本のユーザーの利用シナリオを想定した技術検証、Windows Azure独自の環境での技術検証を、両社のエンジニアおよび実装パートナーと連携して行う。これにより、安全に実装するための技術ガイダンスを開発し、2014年3月にリリース予定だとしている。

 (3)Windows Azure 実装パートナーへの支援は、Azure基盤上でのSIやコンサルティングの実績を持つ“Azure Circle パートナー”に対してセキュリティ製品を実装するための技術トレーニングを2014年第2四半期から両社共同で開始する。

 (4)Microsoft Technology Centerにおけるクラウドセキュリティに関するコンテンツの共同開発については、法人顧客およびパートナー企業へ最新のクラウドセキュリティに関する情報提供を2014年第2四半期より開始する見込み。2014年度に50社へのブリーフィングセッション実施を目指すという。

工藤 ひろえ