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1週間で2割のデータ削減に成功~三菱重工、ファイルサーバー統合管理製品「GDMS」を採用

 株式会社ジャストシステムは20日、三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)が、ファイルサーバー統合管理システム「GDMS(Green Document Management System)」を採用したと発表した。

 「GDMS」は、ファイルサーバーの状況を素早く把握し、肥大化原因を分析することによって、ファイルの整理を少ない手間で行えるシステム。何カ月もアクセスされていないファイルや、内容が重複しているファイルや、ファイル名が類似しているバージョン違いのファイルなどの可視化機能を搭載している。これを利用して、不要なファイルを削除したり、アーカイブ領域へ退避させたり、といった効率的な整理が可能になるため、ファイルサーバーの肥大化対策や、情報の品質向上を実現できるとのこと。

 今回、「GDMS」を導入した三菱重工の技術統括本部では、数年前よりファイルサーバーの統合を進め、一元管理体制を構築しつつあったが、日々の業務の中で発生するデータは常に増え続けており、ファイルサーバーの容量が全体で35TBを超えてしまったことから、データの整理が急務になっていたという。

 しかし、残すべきデータと削除・アーカイブすべきデータを選別できるのは現場の社員だけのため、データの整理を進めるには、ファイルサーバーの中身を、ひと目で把握できるかたちで提示する必要があった。

 そこで同社では、ファイルサーバー内の可視化を行える製品を選別した結果、容易な操作製や、ファイルサーバー内の分析結果を分かりやすく表示する「レポート」機能を評価して、「GDMS」を採用したとのこと。

 実際に、同社のIT企画部で「GDMS」を導入したところ、陳腐化したファイルなどに加え、複数の巨大な不要ファイルを「レポート」機能を使ってひと目で把握でき、すぐに整理作業に取りかかれたため、わずか1週間の作業で20%ものデータ削減に成功したという。

 三菱重工では、まず2013年度中に3部門へ導入し、その後、20~30%の容量削減を目標として全社展開を進める考えだ。

石井 一志