テクマトリックス、ソフト構造劣化の検出に対応した「Lattix 8.5」

　テクマトリックス株式会社は6日、米Lattixが開発するアーキテクチャ分析ツールの新版「Lattix ver.8.5」を発売した。Lattixの国内総販売代理店として、ソフト開発に携わる顧客を対象に、国内での販売、マーケティング、ユーザーサポートを提供する。

　Lattixは、ソフトウェアの構造と依存関係をDSM（Dependency Structure Matrix）を使って可視化するツール。巨大化と複雑化が進むソフトウェアのモジュール間の関係、あるいは関数や変数の参照関係を短時間で把握でき、ソフトウェアの構造上の問題検出、コード修正時の影響分析、リファクタリングによる既存資産の再利用性の向上といったことを実現する。

　新版では、ライセンス体系を大幅に変更し「お求めやすい価格帯にした」（テクマトリックス）。また、以前より提供しているLattixを用いたアーキテクチャ設計とファイル/関数の複雑度に注目した有識者による客観的評価「ソフトウェア分析レポート作成サービス」を強化した。

　機能面では、メモリ使用アルゴリズムを改良しパフォーマンスを向上したほか、基底クラスが派生クラスに依存しているクラス、パッケージ間で循環関係にあるパッケージなどを検出・レポートする「チェッカー機能」を搭載した。また、レポート機能を強化し、Webブラウザ経由でさまざまな統計情報を閲覧可能に。

　Lattixを活用したサービス・ソリューションも強化。数値計算ソフト「MATLAB / Simulink」モデル分析の対応や、「Reqtify」といった要件管理ツールとの連携対応など、Lattixの利用範囲を拡大するソリューションを提供する。

　Lattix ver.8.5のサポートプラットフォームは、Windows XP/2003/Vista/2008/7/8、Linux。分析対象は.NET、C / C++、Java、Excel、LDI(Lattix Data Import)、UML/SysML、Oracle、SQL、ActionScript、Ada、Delphi Pascal、EJB、Fortran、Hibernate、JavaScript、Spring。