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日本HP、最大4TBのインメモリDBを構成できるSAP HANA向けのアプライアンス

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は25日、独SAP AGのインメモリソリューション「SAP HANA」に対応したアプライアンス「HP AppSystem for SAP HANAシリーズ」において、ラインアップを拡充すると発表した。インメモリのデータ容量を大幅に強化したスケールアップ型ソリューション「2TB/4TB HP AppSystem for SAP Business Suite powered by SAP HANA」を提供する。

 日本HPでは、特定アプリケーションに特化したアプライアンス製品「HP AppSystems」を提供しているが、「HP AppSystem for SAP HANA」は、SAP HANAに特化し、最適化されたアプライアンス製品。ビジネス上で必要な意思決定を行うために、タイムリーなデータアクセスを必要とするユーザーなどが、SAP HANAを活用して最大限のパフォーマンスを発揮できるように最適化されている。

 今回提供する「2TB/4TB HP AppSystem for SAP Business Suite powered by SAP HANA」では、10コアのXeon E7を8基搭載したx86サーバー「HP ProLiant DL980 G7」や、最大9.6TBのI/Oアクセラレータなどを中心に構成されており、従来のシングルノード構成では最大1TBだったインメモリデータベースのメモリ容量を、2TBおよび4TBに拡張した。

 これにより、従来よりも大量のデータを瞬時に処理できるようになる点が特徴。また、この製品などにより、SAP HANAの新たな活用分野として、金融、流通、ネットビジネスなど、リアルタイム性が必然なビジネス分野での新規開拓も推進するとした。

 価格は、2TBモデルが4799万5500円、4TBモデルが8407万3500円で、SAP HANAのライセンスが別途必要となる。

 なお日本HPでは、現在開発している、Xeon E7を搭載したサーバー製品をベースとして、16ソケットで最大12TB(将来的には24TBに拡張予定)の大容量メモリを搭載するアプライアンス製品も提供する考え。これは、HPとSAPが共同開発する次世代インメモリコンピューティングに基づくもので、OLTP環境とOLAP(DWH)を単一システム上で展開でき、ユーザーのビジネスのさらなるリアルタイム化を促進する予定としている。