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トレンドマイクロ、AWSの一時領域の暗号化にも対応したクラウドストレージ向けデータ保護ソリューション

 トレンドマイクロ株式会社は25日、クラウドストレージ向けデータ保護ソリューション「Trend Micro SecureCloud」の新版「同 3.5」を、9月26日より提供開始すると発表した。

 Trend Micro SecureCloudは、クラウドストレージを暗号化するソリューション。クラウド上に保存されたデータを暗号化し、セキュリティポリシーに適合したサーバー以外からは、データへのアクセスを受け付けないようにすることで、セキュリティを確保する。また、暗号鍵の管理はトレンドマイクロのデータセンターで行うため、鍵管理サーバーの設置や運用の手間をかけることなく、クラウド上のデータ保護を強化できるほか、クラウドストレージには暗号鍵が残らない点もメリットという。

 新版では、システムのSwap領域や、Amazon Web Services(AWS)が提供する一時領域(Ephemeral Storage)の暗号化に対応するなど、より広範囲なクラウド上のデータの保護が可能になった。また、仮想サーバー起動時に使用されるBoot領域の暗号化にも対応したため、仮想サーバー起動前に不正アクセスされ、OSごとコピーされるしまうことを防げるとした。

 さらに、クラウド環境構築・管理ツールであるCloudStack(3.0以降)に対応し、ハイブリッドクラウド環境を利用する企業や多様なクラウド環境を運用するクラウド事業者が、CloudStack上で運用するストレージでのデータ保護を実現できるようにしている。

 なおトレンドマイクロでは、今回の発表にあわせて、安全にパブリッククラウドを利用するためのガイドライン「パブリッククラウドのセキュリティ検討ガイド」を、同社のWebサイト上に公開した。このガイドは、パブリッククラウドを導入する際のセキュリティ検討プロセスと、具体的な対策ポイントを解説したもので、無料でダウンロードできるとのこと。

石井 一志