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チェック・ポイントがソフト基盤の新版、サンドボックス機能が利用可能に

 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社(チェック・ポイント)は9日、Software Bladeアーキテクチャをベースとするソフト新版「Check Point R77」を発表した。

 Check Point R77は、幅広い脅威に対応するセキュリティとコンプライアンス監視を提供するソフト製品。実運用環境における大幅な性能向上を既存のゲートウェイに提供する。

 新版では、新機能「Check Point ThreatCloud Emulation Service」を搭載。メールの添付ファイルやファイルのダウンロード、Webコンテンツへの直接アクセスにおいて不審なファイルを発見すると、直ちに実行をエミュレートして不正活動の有無を確認し、その結果マルウェアと判定されたファイルを即座にブロックする。新たな脅威の攻撃情報はクラウド上のナレッジベースで共有され、ほかのユーザー環境でも自動的に防御できるようになる。これにより、未知のゼロデイ攻撃、マルウェアの亜種、標的型攻撃やAPTからの被害を防げる。

 新機能「Check Point HyperSpect」も搭載。インテリジェントかつハイパースレッディング技術を活用し、幅広い最適化やアクセラレーションを通じて、ハードウェアの利用効率を最大限に高めるコンテンツ検査エンジンで、実運用環境ではパフォーマンスを最大5%向上させられるという。

 また、新たなSoftware Bladeとして「Compliance Software Blade」を搭載。300を超えるセキュリティベストプラクティスを活用しコンプライアンス監視を実現する。ポリシーを変更した場合の即座の通知、全Software Bladeにおけるセキュリティ状況の継続的な評価、コンプライアンスとセキュリティを強化するための推奨案の提示を行う。

 このほか、統合型デバイス管理機能の強化やライセンス取得における利便性の向上などが図られた。同社製品のユーザーは無償でR77にアップグレードが可能。ThreatCloud Emulation Serviceの利用は別料金。グローバルかつ組織全体のファイル数をベースとした料金体系を採用しており、最大で1万ファイル/月の検査を月額6万3000円から利用できる。

川島 弘之