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CTC、アサヒグループの災害対策環境を構築

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は4日、アサヒグループホールディングス株式会社(以下、アサヒグループ)の災害対策環境を構築したと発表した。

 アサヒグループでは東日本大震災を契機に、アサヒグループ各社にITサービスを提供するアサヒビジネスソリューションズ株式会社を中心に事業継続に関するシステムを検討。利用者が本番システムと変わらないUIで、かつ可能な限りコストを圧縮し、短期間で構築できることを方針として打ち出した。

 CTCはパブリッククラウドサービス「TechnoCUVIC」を活用し、高速ストレージサービスとデータセンター間を接続するネットワーク通信網サービスを含めたDRアウトソーシングサービスを生かすことで、災害対策環境の短期構築を実現。同環境では、関東の本場サイトに対して、阪神淡路大震災の際もノンストップでサービスを提供したCTCの神戸コンピュータセンターにDRサイトを構築。データセンター間ネットワークで常にデータ同期を行っている。

アサヒグループ災害対策環境 システム構成

 CTCは「今回の災害対策環境の提供により、アサヒグループの首都圏における大規模災害発生時に飲料水などの安定供給に貢献できるものと考える」としている。

川島 弘之