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ムビチケ、マイクロソフトの支援のもと「ムビチケカード」販売拠点を拡大へ

Surface RTを合計240台導入

 株式会社ムビチケは30日、日本マイクロソフト株式会社のクラウドサービスを活用し、映画の前売り鑑賞券「ムビチケカード」の販売拠点を、同日より大幅に拡大したと発表した。

 ムビチケカードは、事前の座席指定が可能な映画の前売り鑑賞券。Windows Azure上に構築された販売サイト「ムビチケ」のほか、全国の劇場などで販売されており、これまでに累計600万枚が発行されている。しかし、販売店が金券として管理しなくてはならない煩雑さから、これまでは劇場と一部のプレイガイドのみでの販売に限られていた。

 こうした課題を解決するため、ムビチケでは、ムビチケカードを販売店のレジでアクティベートする仕組みを提供。カードをアクティベートしないと前売り券として有効にならないため、管理上の制約が軽減され、店頭で自由に陳列できるようになった。これにより、従来の劇場やプレイガイドに加えて、さまざまな業態の店舗でもムビチケカードを販売できるようになるという。

 まずは、劇場とプレイガイドにこのシステムを導入。年内には、ショッピングモールや書店、コンビニエンスストアなどにも販売拠点を拡大していくとのこと。

 なお、このアクティベートの仕組みを導入するには、Windows Azure上のシステムをアップデートした上で、販売店のPOS端末化改修するか、別の機器を追加する必要がある。そのためムビチケは、POS端末の回収が難しい劇場とプレイガイドに向け、日本マイクロソフトのタブレット端末「Surface RT」を合計240台導入し、配備を進めるとしている。

石井 一志