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ワイズ、モバイル対応やセキュリティを強化したシンクライアントOS新版

 ワイズテクノロジー株式会社(以下、ワイズ)は22日、シンクライアント専用OS新版「Wyse ThinOS 8」をリリースした。

 Wyse ThinOSは、独自開発の画面転送用シンクライアント専用ファームウェア。マルウェアの攻撃を受ける可能性があるAPIを一切公開しない安全設計が特長。また、ローカルにファイルシステムを置かないため、情報漏えいやファイル紛失の恐れもないという。

 新版では、RDP 8に対応。マルチストリーム(UDP/TCP)をサポートし、マルチメディアリダイレクションによりスムーズな描画を実現。双方向音声通信、VDI環境でUSBメモリをドライブとして利用できる「RemoteFX USBリダイレクション」などにも対応する。Citrix HDX 3D Proにも対応。高解像度グラフィックを仮想デスクトップで利用できるようになった。

 モバイル機能も強化。外部からのSSLアクセスに対応し、ターミナルサービス・ゲートウェイ/Citrix NetScaler/VMware Secure ServerからのSSL通信に対応した。加えて、無線LAN機能の強化(SSID自動スキャン設定)や無線ネットワーク複数プロファイルの設定などにも対応した。

 セキュリティ面では、AESディスク暗号化に対応。フラッシュディスクの全コンテンツを暗号化することが可能となり、証明書の保管やiniファイルのキャッシュに有効となる。さらに広範なIEEE 802.1xサポートが実装されている。

 Wyse ThinOS 8は、Citrix/VMware/Microsoftに対応したデスクトップ型シンクライアント「Wyse C10LEシンクライアント」「Wyse T10シンクライアント」、およびノート型シンクライアント「Wyse X10cjモバイルシンクライアント」「Wyse X10jモバイルシンクライアント」に搭載される。

川島 弘之