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村田学園、WyseのシンクライアントとXenAppで仮想デスクトップを構築

 アセンテック株式会社は20日、学校法人村田学園が運営する3つの教育機関がWyseのシンクライアントと「Citrix XenApp」を導入して、デスクトップ環境を刷新したと発表した。

 同学園は、クライアント端末台数の増加や老朽化に伴い、ハードウェアやソフトウェアの刷新やメンテナンスに要する管理負荷は増加する一方だった。例えば、クライアントへの画面転送の反応が重くなったり、端末の台数が増えていくにつれ、ソフトウェアの修正のたびにマスターハードディスクのイメージを作り直して全端末に配信しなければならなかったり、クライアントOSのアップデートに時間がかかったりと管理上の課題が浮き彫りになっていたという。

 このような状況を改善するため、一元管理が可能な仮想デスクトップ環境への移行を決定。2011年に教育研究情報センターのサーバールームから各校の教室や職員室の端末にアプリケーションを配信・管理する仕組みを整えたあと、2013年にPC教室で順次展開し、7月に短大の事務局への導入が始まった。

 端末には「Wyse 10シンクライアント」、ソフトウェアにはCitrix XenAppを選定。シンクライアントに特化した独自開発OS「Wyse ThinOS」などを評価したとしている。

 これらの導入により、村田学園は管理負担の軽減を図りつつ、ユーザーの使用感を変更することなく、使い勝手の良いシステムの構築を実現。今後も5年、10年先を見据えて、教育現場の傾向や今後の動向を考慮しながら、利用者にとって最適なIT環境の整備に取り組むとしている。

川島 弘之