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富士通マーケティング、Windows XPからの移行を支援するサービス~中堅・中小向けのパッケージも

 株式会社富士通マーケティング(以下、FJM)は2日、サポート終了期限が迫ったWindows XPからWindows 7/8への移行を支援する「Windows XP移行サービス」を発表した。中堅・中小企業向けに、一連のサービスをセットにしたパッケージも用意する。

 Windows XPは、2014年4月9日に日本マイクロソフトによる延長サポートフェーズが終了するため、継続して使い続けると、セキュリティやコンプライアンスの観点から大きな危険性がある。しかし、企業システムやアプリケーションを新OSに対応させるには、大きな労力とコストがかかるため、特に中小企業などでは、移行がまだまだ進んでいないのが現状だ。

 FJMが提供する「Windows XP移行サービス」は、こうした状況の中で、移行を検討する企業を支援するサービス。移行に必要なフェーズに沿って、情報収集から、計画、設計、検証、展開、運用、PC3R(リデュース、リユース、リサイクル)までの必要なサービスをワンストップで提供するという。

 また中堅・中小企業に対しては、情報収集から運用までの一連のサービスをパック化した「Windows XP移行支援パック」を提供し、迅速な対応と企業の負荷軽減を支援するとした。

 同パックでは、システム移行後も同じ環境ですぐに使用できるよう、既存PCからOffice系ファイルやメールファイルなどのデータ移行、ネットワークフォルダの設定などを行う「データ移行オプション」、Windows XPで動作していたAccessやExcelのプログラム、マクロおよびInternet Explorer 6.0で利用していたWebアプリケーションの検証を支援し、改修方法などをアドバイスする「アプリ検証アドバイスオプション」も提供する。

 加えて、システム移行に関する時間、コストなどの問題から、一時的に延命を希望する企業には、仮想化サービス「AZSERVICE」を利用した仮想化を提供する。具体的には、「AZBOX CLOUD DaaS for Windows XP」「AZBOX Xen Desktop」「AZBOX Xen App」といったサービスを用いて、Windows XPをWindows 7/8上で利用できる環境を用意し、単なる延命やセキュリティの強化ではなく、将来につながる投資を実現するとのこと。

 Windows XP移行支援パックの参考価格例は、移行アセスメント、移行設計サービス、展開サービス、運用支援サービスを含み、25台で99万円から、100台で265万円から。保守費用やハードウェア、導入支援などの費用は別途となっている。

 なお、こうした移行について、顧客企業やパートナーからの問い合わせにワンストップで対応する「XP移行センター」を開設し、ワンストップでサポートのする体制も整えた。

石井 一志