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高精細映像の長期間保存を実現する「EMC Isilonビデオ監視ソリューション」

 EMCジャパン株式会社は11日、スケールアウト型NAS「EMC Isilon」とVideo Management System(VMS)、高性能ビデオカメラを組み合わせた「EMC Isilonビデオ監視ソリューション」を発表した。企業がセキュリティ・内部統制・防犯・事故原因究明のために設置している大規模監視カメラが直面している課題を解決するという。価格は878万8900円(税別)から。

 企業、政府機関、各種組織における防犯、内部統制としての映像証拠、金融機関での映像監視、食品生産ラインにおけるトレーサビリティ、工場ラインでの事故原因の追及、一般企業における情報漏えいの原因追及など、昨今、ビデオによる監視カメラが至るところで見られるようになった。それに伴い、映像データの長期保存やシンプルな運用管理の必要性が高まっている。

 しかしながら、現状の監視カメラ環境はテープやレコーダーに映像を保存しているところが多く、情報を効果的にとらえ、格納・分析するにあたり課題が発生。長期間の保存ができないため必要な映像がなかったり、複数拠点での物理的な管理が煩雑だったり、ハードウェア障害で関しビデオのデータ保存が途絶えるなど、さまざまな課題に直面しているという。

 今回の「EMC Isilonビデオ監視ソリューション」は、外部ストレージにEMC Isilonを活用することで、高精細な映像データを長期保存できるようにしたのがコンセプト。

 特長としては、多重障害対応によりハードウェアに障害が起きても監視映像の保存が続行できること、システムを停止することなくディスク容量を簡単に追加できること、シンプルなGUIにより大容量でも管理が簡単なこと、システムが古くなっても簡単にハードウェアを入れ替えられること、単一のシステムで無限大のネットワークビデオカメラを管理できること、などを挙げる。

 なお、VMSはジェネテック・ジャパン、ビデオカメラはアクシスコミュニケーションズ、ソニービジネスソリューション、パナソニックシステムネットワークス、ボッシュセキュリティシステムズ、ビデオカメラとNVR(Network Video Recorder)はJVCケンウッドが提供する。

 また、同ソリューションの提供開始に伴い、EMCジャパン東京本社内にあるエグゼクティブブリーフィングセンターにデモ環境を構築している。