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「EMC Isilon」が初めてデータ重複排除に対応、新版が国内発売

 EMCジャパン株式会社は27日、データ重複排除を初搭載したスケールアウトNAS「Isilon」を発売した。

 今回リリースされるIsilonには、最新OS「OneFS 7.1」が搭載される。この最新OSに新しいソフトオプションとして重複排除機能「Isilon SmartDedupe」が実装され、企業の保存データを「最大30%削減できる」(同社)ようになった。

 8KBのブロック単位で重複が検出され、クラスタ全体およびディレクトリ単位での重複排除が可能。事前テストも行える。Isilonとしては初めての重複排除機能となる。対応するのは、容量・パフォーマンスに優れた「Isilon Xシリーズ」と、コストパフォーマンスに優れたニアラインストレージの「Isilon NLシリーズ」。

 このほか、自己暗号化ドライブ(SED)を採用した「Isilon暗号化ノード」により、アプリケーションやワークロードのパフォーマンスを無駄にすることなく保存データを暗号化できるように。

 安全かつ迅速なサポートを24時間365日提供するため、プロアクティブで双方向のリモートサポート機能「ESRS(EMCセキュアリモートサポート)」にも対応。サードパーティの監査アプリケーション連携やREST 2ベースのAPI対応も拡張し、優れた相互運用性を実現したとしている。

 販売は各パートナー経由で行う。今回新たにネットワールドとソフトバンクBBがディストリビュータ契約を締結したことを発表。EMCジャパンは今後もパートナーの発掘・育成、日本全国への販売ルート確保、特定ソリューションを保有するインテグレータとの協業を進め、Isilonの拡販に努める方針。

 参考価格は、SED 36TBの「Isilon X200」が646万6600円から、SED 108TBの「Isilon X400」が1567万2000円から、「Isilon NL400」が1190万4300円から。Isilonの既存ユーザーですでにサポート契約済みの場合は、無償で「OneFS 7.1」にアップグレードできる。

Isilon X200暗号化ノード
Isilon X400暗号化ノード

川島 弘之