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BBソフトサービス、クラウド型メールセキュリティでZenlokと戦略的事業提携
「Zenlokプレミアム」の国内総販売代理店に
（2013/7/10 06:00）
ソフトバンクグループのBBソフトサービス株式会社は7月9日、Zenlok株式会社とライセンス許諾および販売店契約を締結し、クラウド型メールセキュリティサービス「Zenlokプレミアム」に関する戦略的事業提携を行うことを発表した。この事業提携により、BBソフトサービスは「Zenlokプレミアム」の総販売代理店として、サービスシステムの拡張と安定運用、およびサポート体制の拡充を図っていく。
今回の事業提携の背景について、BBソフトサービス 取締役COOの瀧進太郎氏は、「メールソリューション市場は、オンプレミスからクラウドへと構造変化が進んでおり、今後クラウドメールソリューションの利用者数は急速に増大すると予測されている。一方で、クラウド環境でのメール利用においては、情報漏えい対策や法令順守など、今まで以上にメールセキュリティの重要性が高まってきている」と説明。「こうした、クラウド環境におけるメールセキュリティニーズに対応し、ファイル暗号化やメールアーカイブなどの機能を提供するのが『Zenlokプレミアム』だ。このサービスを、今このタイミングで拡販するべきであると判断し、Zenlokとの戦略的事業提携に至った。今後、当社が国内総販売代理店として、販売とサービス・サポートのすべてを担っていく」と述べた。
「Zenlokプレミアム」は、「Microsoft Office 365」や「Google Apps for Business」などのメールサービスに、セキュアなファイル暗号化機能やメールアーカイブ機能を低価格で追加することができるクラウド型メールセキュリティサービス。暗号化技術にPKI方式（公開鍵暗号方式）を使用している点が特徴で、公開鍵と対をなす秘密鍵がないとメールデータを復元することができないため、非常に高いセキュリティを保つことが可能となっている。
Zenlok 代表取締役社長CEOのアミール・アヤロン氏は、「今までのPKIは、ダウンロードやインストールなど複雑な管理が必要だったが、『Zenlokプレミアム』では、暗号化にともなう複雑な操作、鍵やパスワードの受け渡し、管理などを独自技術によって自動化することで、高いセキュリティと簡単操作の両立を実現している。また、メールの送受信だけでなく、アーカイブもファイルごとにPKI方式を用いて暗号化しているため、万が一、メールデータが漏えいした場合でも、認証を受けたユーザーしか内容を見ることは不可能」と、「Zenlokプレミアム」の特徴をアピールした。
さらに、「Zenlokプレミアム」では、ニーズの高い「誤送信対策」や「大容量ファイル送信」、「メールフィルタリング」などの機能も提供。また、海外に機密データが保管されるという懸念にも対応できるよう、データセンターを日本国内に設置し、さまざまな国内企業が導入しやすい環境を整えている。サービスやサポート窓口も日本国内の事業拠点から、日本語で提供するという。
事業提携後のBBソフトサービスの具体的な役割について、BBソフトサービス プロダクトマネージャーの永井淳一氏は、「従来まで、当社は『Zenlokプレミアム』のサービス販売会社の1社だったが、新しい協業体制では、当社が国内総販売代理店となり、サービス販売だけでなく、データセンターの運用・管理からID発行業務、カスタマーサポートまでを担当することになる」と説明。「これにより、Zenlokでは、開発業務に注力することができるようになり、機能の強化や新サービスの開発など、さらに充実したサービスを提供することが可能となる」としている。
「Zenlokプレミアム」の価格（税別）は、1ID当たり年額3600円。非稼働アドレスメールのアーカイブ保管料は、1ID当たり年額1200円となる。なお、「Zenlokプレミアム」に加えて、メールのアーカイブ機能に特化した新サービス「Zenlokアーカイブ」の申し込み受け付けを7月23日から開始する。「Zenlokアーカイブ」は、1ID当たり年額2400円で提供する予定。
永井氏は、「販売は、親会社であるソフトバンクBBのIT流通網を経由して行い、Office 365の販売パートナー、Google Appsの販売パートナー、そして併売する販売パートナーとともに、法人企業ユーザーをターゲットにサービス提案していく。また、8月からは、ソフトバンクBBが販売している『BBWorks Office 365』に『Zenlokプレミアム』をバンドルした新たなメニューも提供する予定」と、今後の販売戦略についても明らかにした。