日立、指静脈認証環境を短期間で導入できるパッケージ～導入工数を最大8割削減

　株式会社日立製作所（以下、日立）は4日、指静脈認証環境を短期間で導入できるパッケージ「指静脈認証ログオンパック」を、6月5日より提供開始すると発表した。これを用いると、指静脈認証装置に指をかざすだけの簡単な操作で、端末のWindowsログオンやスクリーンロック解除を行えるシステムを、容易に導入できるとのこと。

　「指静脈認証ログオンパック」は、必要なアプリケーションをx86サーバーにあらかじめインストールして設定作業を済ませ、指静脈認証装置を組み合わせて提供するアプライアンス製品。ユーザーは簡易なマニュアルに従い、指静脈情報の登録やネットワークなどの設定を行うだけでシステムを利用開始できるとのことで、アプリケーションのインストールや設定作業をユーザー側で行った場合と比べて、導入工数を最大約8割削減可能という。

　ラインアップには、サーバーへのログオン情報を指静脈認証で保護するモデル「スタンドアロンタイプ」と、サーバーおよびクライアントPCへのログオン情報を指静脈認証で保護するモデル「クライアント保護タイプ」が用意される。また、各モデルで利用するx86サーバーは、タワー型とラック型の5モデルより選択でき、システム規模や設置環境、運用管理形態に応じたシステムを構築可能な点も特徴とした。

　なお「指静脈認証ログオンパック」では、従来、無償保証期間が1年間だった指静脈認証装置の引き取り保守サービス期間を、x86サーバーと合わせて5年間に延長している。また、x86サーバーについても、維持保守（当日オンサイト）サービスと、障害発生を未然に防ぐ定期点検サービスをセットで提供し、長期間でも安心して利用できるようにしている。

　価格は、「スタンドアロンタイプ」が76万9650円から、「クライアント保護タイプ」が98万9100円から。出荷開始は6月14日を予定する。