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サーバー市場は4.4%縮小、スマホ普及に伴う増設に一服感~IDC Japan
(2013/6/3 16:58)
IDC Japan株式会社は3日、2013年第1四半期国内サーバー市場動向を発表した。今期市場規模は1202億円で、前年同期にあたる2012年第1四半期から4.4%縮小しました。一方、出荷台数は13万9000台で前年同期から9.3%の減少だった。
今期は、x86サーバーの平均単価(総出荷額÷総出荷台数)が急伸。54万円で前年同期から20%上昇した。サーバー仮想化の広がりにより、サーバーのメモリやHDDの搭載量が増加し、平均単価を押し上げた。この平均単価上昇により、x86サーバーの出荷台数はマイナス成長だったが、出荷額はプラス成長となった。
一方、メインフレームは今期も金融業や官公庁向けに大型案件があった。しかし、前年同期にあった多数の大型案件規模には及ばず、5四半期ぶりのマイナス成長となった。また、RISCサーバーは前年同期のHPC用途向け大型案件の反動からマイナス成長、IA64サーバーは通信キャリア向け大型案件が一巡しマイナス成長だった。
ベンダ別では、富士通が前四半期に続きプラス成長で、5四半期連続の首位となった。プラス成長となったのはx86サーバーとメインフレーム。x86サーバーは官公庁向けに大型案件があり、メインフレームは金融業向けに大型案件があった。
2位はNEC。今期はメインフレームで金融業と官公庁向けに大型案件があった。3位はHP。ビジネスサーバーで金融業と運輸業向けに大型案件があった。4位はIBM。同社のx86サーバーは5四半期ぶりのプラス成長だったが、メインフレームとRISCサーバーはふるわなかった。5位は日立。x86サーバーはプラス成長だったが、メインフレームは前年同期にあった大型案件の反動から大幅減となった。
IDC Japanは「2011年~2012年はスマートフォンの普及に伴い、ソーシャルやゲームといったコンシューマを対象としたインターネットビジネス向けの出荷が好調だった。しかし、2012年後半からは、インターネットビジネス向けの大口案件の規模縮小が表れ、サーバーインフラ増設に一服感がある。また、サーバー仮想化の普及による出荷台数の減少と、平均単価の上昇傾向が表れている」と説明している。