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日本オラクル、電力業界向け専任組織を立ち上げ~海外のノウハウを生かした積極的な提案を開始

 日本オラクル株式会社は25日、電力業界向けシステムへの新たな取り組みを開始すると発表した。海外でのノウハウをもとに、さまざまな業務アプリケーション、エンジニアド・システムなどを組み合わせた統合ソリューションを電力会社などへ積極的に提案するという。

 具体的には、政府が推進する電力システム改革のうち、「小売および発電の全面自由化」と「発送電分離」の2分野に焦点をあてて、国内での電力システム改革を推進する考え。Oracleの米本社は、北米や欧州、アジア地域において、電力自由化やそれに伴う発送電分離、スマートグリッドプロジェクトなどでノウハウを培ったとのことで、こうした経験を生かし、電力・エネルギー会社、新電力参入会社、官公庁、自治体などへの情報システムの提案力を強化する。

 また日本オラクルは、専任組織「電力システム改革推進室」を同日付で新設し、業界向けの支援体制を整えるとのこと。同推進室では、電気・ガス・水道などの公益業界に特化したアプリケーション「Oracle Utilities」や、ERPパッケージ「Oracle E-Business Suite」、「Oracle Hyperion」などのソフトウェアと、「Oracle Exadata」や「Oracle Exalogic」などのエンジニアド・システムを組み合わせ、統合ソリューションとして提案を進めるとしている。

(石井 一志)