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ウイングアーク、PDF帳票に特化した保管・検索システム「SVF PDF Archiver」

 ウイングアーク株式会社は8日、業務システムから生成されるPDF帳票の保管ツール「SVF PDF Archiver」を、同日より販売すると発表した。価格は、1サーバーあたり180万円(税別)から。

 企業では、日々、業務システムから伝票や発注書、納品書、請求書などの帳票が出力されるが、法定制度や社内ルールにあわせて保存したり、万一のために備えて保管したりすることが求められている。また、必要な時にはすぐ参照できるような仕組みも必要だ。

 今回ウイングアークが提供する「SVF PDF Archiver」は、このような、一定期間の保管が必要なPDF帳票や、部門や部署拠点などで散在するPDF帳票を、適切かつ長期的に保管運用できるソフト。SVFで出力したPDF帳票をはじめ、Adobe Acrobat 10以降/PDF 1.7に準拠したPDFファイル、Microsoft Office 2007以降のWord/Excelで作成したPDF帳票を取り込み、適切に管理できる点が特徴という。また取り込む際に、全文検索用のテキストを自動生成し、この全文テキストに対して検索をかけるので、抜けや漏れのリスクもないとのこと。

 言語としても、日本語/英語/フランス語/チェコ語/タイ語/韓国語/中国簡体字/中国繁体字といった多言語の帳票に対応し、インターフェイスも日本語/英語/中国繁体字をサポートしているので、複数の言語で業務を行っている企業にも対応可能。複数条件の検索を組み合わせて表示させる、検索結果一覧の出力機能も搭載している。

 セキュリティ面では、管理がセキュリティレベルの付与をフォルダ単位で設定可能で、「一般」「管理者」「部門単位」など、必要に応じたフォルダへのアクセス権限を柔軟に設定できる。さらに、PDF帳票へ任意の画像の透かしを埋め込んだり、パスワードを設定したり、暗号化したりすることも可能だ。

 加えて、「いつ」「誰が」「どこから」「何を」したかといった、操作ログの取得を行えるほか、ダウンロードしたPDF帳票へ、自動的にユーザー情報などを埋め込む仕組みにより、不正利用時の証跡に利用することもできる。

(石井 一志)