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ネットワールド、北日本放送のVDI環境に「NetApp FASシリーズ」を導入

 株式会社ネットワールドは18日、株式会社北日本放送が、仮想デスクトップ環境にネットアップのストレージ「NetApp FASシリーズ」を採用したと発表した。

 北日本放送では従来、通常のPCを業務クライアントとして利用してきたが、多数のPCの運用管理やBCPへの対応が課題となったことから、仮想デスクトップ(VDI)の採用を決断。VMware vSphereとCitrix XenDesktopによるVDI環境を構築している。

 一方で、こうした新たなインフラを支えるストレージ製品の導入にも着手しており、今回、ネットワールドが取り扱うNetApp FASシリーズが採用された。

 同シリーズが採用されたのは、iSCSIやNFSなどのさまざまなストレージプロトコルに対応しており、VMware vSphereによる仮想環境を柔軟に構築できる点、GUIベースのストレージ管理ソフト「System Manager」やVMware vCenterとの連携を実現する「Virtual Storage Console」などのツールが用意されており、仮想環境とストレージ管理の一元化を実現できる点などが評価されたため。北日本放送でもこれらの機能を活用して、少人数での効率的な運用を実現しているという。

 さらに、ストレージ筐体間のレプリケーションを容易に行えるSnapMirror機能を利用して、ユーザーが業務で使用するVDI環境の確実な保全を行っているとのこと。北日本放送では、更新された差分データのみを転送する方式により、本番業務や性能への悪影響を与えずに、非同期レプリケーションを実現している。加えて、NetApp FASシリーズの持つ重複排除機能により、約50%~70%もの重複排除に成功。IT投資の効率化にも成功しているしているとした。

 なお北日本放送では、今回の導入効果を高く評価し、システム開発環境用やデータベースサーバー用など、VDI以外の用途にもNetApp FASシリーズの適用範囲を拡大していく予定だ。

(石井 一志)