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東京エレクトロンデバイス、米Bashoの分散データベース/クラウドストレージ製品を販売

 東京エレクトロンデバイス株式会社(以下、TED)は7日、米Basho Technologiesに出資し、販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴いTEDでは、Bashoのソフトウェア「Riak」製品群を同日より販売開始する。なお、同社との代理店契約を結んだのは、TEDが国内で初めてという。

 BashoのRiakは、オープンソース版の分散型NoSQLデータベース「Riak」と、Riakにマルチデータセンター環境でのレプリケーション機能を追加した商用版「Riak EnterpriseDS」、分散型クラウドストレージ「Riak CS」から構成されるソフトウェア製品群である。

 これらの製品についてBashoのグレッグ・コーリンCEOは、「会社の売り上げは、アプリケーションの可用性がどのくらい担保でき、どのくらい拡張でき、また高速に対応可能なのか、といった点にかかっているため、分散型のデータはとても重要な要素になる」と述べ、Bashoの分散型データベース/ストレージ製品の魅力をアピールする。

Riakの3つの製品
米Bashoのグレッグ・コーリンCEO。ちなみに、Bashoの名前の由来は松尾芭蕉だ

 今回、TEDは3製品すべてを取り扱うが、中でも肥大化するデータへの対応を見据えたクラウドストレージ市場は今後の拡大が予測されていることから、TEDではまず、「Riak CS」による市場開拓を狙っていくとのこと。

 「Riak CS」の最大の特徴は、「Riak EnterpriseDS」の特徴を受け継ぎ、マルチデータセンター環境の異なるクラスタ間でレプリケーションが可能な点。またマルチテナント機能や、Amazon S3との互換APIなども備えており、容易に大容量のオブジェクトストレージ環境を構築できる強みを持つ。

 TEDでは、このような特徴を備える「Riak CS」を、データセンター事業者やクラウドサービス事業者へ展開し、需要を創出していく考えだ。

Riak CSの利用環境のイメージ

 価格は、「Riak CS」が1ノード年額100万円から、「Riak EnterpriseDS」が1ノード年額60万円からで、別途、永久ライセンスも用意されている。なお、オープンソース版の「Riak」については、BashoのWebサイトで公開されている。

(石井 一志)