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CTC、BIシステムをSQL Server 2008 R2で刷新~コストパフォーマンスの高さなどを評価

 日本マイクロソフト株式会社は9日、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)が、社内の経営情報分析システムとして、SQL Server 2008 R2を採用したと発表した。

 変化を続けるSIビジネスに対応するためには、自社の業務状況をリアルタイムで把握し、精度の高い経営判断や施策を迅速に打ち出すことが要求されており、CTCでもBIシステムによってこれに対応してきた。しかし既存のシステムでは、処理性能や使い勝手などの面に課題を抱えており、ユーザーからの要求に対応できなくなっていたという。

 そこで同社では、新システムの導入を決断。複数のBI製品を比較・検討した結果、高いコストパフォーマンスや操作性、柔軟なカスタマイズ性などを評価して、SQL Server 2008 R2による新たなBIシステム「MI-Cube」を構築した。

 特にコストパフォーマンスについては他社製品と比べてかなり優れていたとのこと。例えば、SQL Serverでは「MI-Cube」で利用したAnalysis Servicesのようなオプションまですべてがライセンスに含まれているのに対し、他社製品ではオプションがすべて別の見積もりになるため、イニシャルコストだけでも相当に違ってくるのだという。

 また導入にあたっては、SQL Serverとパフォーマンス検証済みの標準的なハードウェアをパッケージ化した、事前検証済みのDWH(データウェアハウス)構成「Microsoft SQL Server Fast Track Data Warehouse」を活用。導入時の工数削減やコスト削減といった効果が得られたとしている。

 なお、「MI-Cube」は現在1700ユーザーが利用しており、「以前は30分から1時間かかったようなデータ抽出を、わずか数秒で完了できるようになったため、作業フロー全体のスピードアップを実感している」(CTC)とのことだ。

(石井 一志)