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最大級の教育クラウド基盤「ほっかいどうスクールネット」、NECが構築

生徒・教職員約13万人が利用

 NECは12月28日、北海道内の道立学校全270校と道立教育研究所、道立特別支援教育センターなど、児童生徒・教職員約13万人が利用する全国最大規模の教育クラウド基盤「北海道教育情報通信ネットワーク(通称:ほっかいどうスクールネット)」を整備し、北海道教育委員会が同基盤を利用した教育サービスを開始したと発表した。

 北海道教育委員会では、2002年から道立学校に対して高速回線を整備するなど基盤サービスを提供し、道立学校の情報化を支援してきた。今回、道立学校へのさまざまなICTサービスの拡充や、災害時もサービスを安全・安心に継続できるICT環境の提供、TCOの削減などを目的とした新しい教育用クラウド基盤を構築した。

 これまで道立教育研究所に設置されていた約60台のサーバーをすべてNEC北海道データセンターの仮想化サーバーに移行し、プライベートクラウド型で教育クラウド基盤を構築。運用・管理については新たに専用のサービスデスクを設け、教職員現場管理者の負担を軽減し、TCOを約30%削減したとする。

全体イメージ図

 具体的なサービス内容としては、ポータルサービス、eラーニングサービス、教育用教材登録・検索サービス、Web会議システム、教育研修用の講義映像受信サービス、ホスティングサービスなどを提供。ICTを活用して、学習支援や教職員、児童・生徒の円滑なコミュニケーションを行う環境を整備した。

 また、児童生徒・教職員などのIDをシングルサインオン(SSO)を実現するOSS「Shibboleth」を用いて統合。ユーザーは1つのIDで「ほっかいどうスクールネット」の各サービスをSSOで利用可能にした。

(川島 弘之)