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ネットワールド、仮想ストレージソフト「StorMagic SvSAN」新版

VMware vSphere 5.1やSNMPをサポート

 株式会社ネットワールドは4日、英StorMagicの仮想ストレージソフト新版「StorMagic SvSAN 5.0」を発売した。同社は、StorMagic SvSANの単体販売に加え、x86サーバーにStorMagic SvSAN、VMware vShpereなどをプリインストールしたオールインパッケージ製品「SVP」も販売しており、SVPもバージョンアップして2013年2月に発売する予定。

 StorMagic SvSANは、VMware vSphereをインストールしたサーバーのローカルディスクの空き領域をiSCSIの共有ストレージ領域として利用可能にする仮想アプライアンス製品。高価なSAN/NASを導入することなく、安価に共有データストアを構築できる。仮想マシンをダウンタイムなしで別ホストに移動できる「VMware vMotion」や「VMware HA」機能も物理的な共有ストレージなしで利用可能となる。

 新版では、「VMware vSphere 5.1」環境に対応した。

 また、管理コンソールの機能強化によりインストール工数が大幅に削減され、従来30~60分要していた仮想ストレージの展開が15分程度で完了可能となった。

 さらに新たにSNMPをサポート。これにより、多拠点に複数導入した仮想環境のVMwareとStorMagicのステータスも、本社やセンターオフィスの1つの「VMware vCenter」で一元的に遠隔管理でき、システム管理者の工数も大幅に削減可能となった。

 価格は24万9800円(2ノードのライセンス/実効容量2TB)~143万8500円(2ノードのライセンス/容量無制限)。データストアとしての実効容量で価格が異なる。

 一方、ネットワールドのオリジナル規格であるSVPは、外付けストレージを使わず、専門の管理者不要な使いやすさというStorMagic SvSANのメリットを生かして、中小規模システムの仮想環境を低価格で導入可能にする。近日中に発売する予定の新版では、x86サーバー2台にVMware vSphere 5.1/VMware vCenter/StorMagic SvSANをあらかじめインストールした状態で出荷するので、納品後すぐに利用を始められる。

(川島 弘之)