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ネットワールド、Windows Server 2012 Hyper-Vに対応した仮想ストレージソフトを2013年秋に提供

 株式会社ネットワールドは3日、英StorMagicの仮想ストレージソフトの新版「StorMagic SvSAN 5.1」を国内で販売すると発表した。新たに、日本マイクロソフトのWindows Server 2012 Hyper-Vに対応した点が最大の特徴で、発売時期は2013年秋を予定している。

 「StorMagic SvSAN」は、ハイパーバイザーをインストールしたサーバーのローカルディスクの空き領域を、iSCSIの共有ストレージ領域として利用可能にする仮想アプライアンス。SAN/NASなどの高価なネットワークストレージを購入することなく、安価に共有データストアを構築できる点がメリットという。また、仮想マシンのライブマイグレーション、HA、クラスタといった機能も、物理的な共有ストレージなしで利用できる。

 今回の新版では、最新のWindows Server 2012 Hyper-V環境に対応。これによって、Hyper-Vにおいても、物理的な共有ストレージなしでHyper-V ホスト・クラスタを利用可能になった。さらに最新のHyper-Vに対応したことで、フェールオーバーする仮想マシンの優先度の設定が可能になったほか、同じノードで稼働させたい仮想マシンを指定し、フェールオーバー時に一緒に別のノードへ移動させる「アフィニティ仮想マシン規則」、あるいは、逆に、同じノードに配置されないようにする「アンチアフィニティ仮想マシン規則」も利用できる。

 さらに、Linuxベースの仮想アプライアンス版vCenterであるvCSA(vCenter Server Appliance)に対応。セットアップ時間の短縮が見込めるだけでなく、これまではVMware vCenter用に必要だったWindows Server、SQL Serverのライセンスが不要になることから、VMware環境で、より低コストな冗長化構成が組めるようになったとのこと。

 価格は、データストアの実効容量によって変わり、2ノードライセンスの参考価格は、実効容量2TBの場合で24万9800円(税別)から、容量無制限の場合で143万8500円(税別)となっている。このほか、保守サポート費用が別途必要。

石井 一志