ネットワールド、VMware環境向けの仮想ストレージソフト「StorMagic SvSAN 4.5」を販売開始


 株式会社ネットワールドは5日、英StorMagicの仮想ストレージソフト「StorMagic SvSAN」の新版「同 4.5」を販売開始すると発表した。

 StorMagic SvSANは、VMware vSphereをインストールした物理サーバーにおいて、ローカルディスクの空き領域を、iSCSIの共有ストレージ領域として利用できるようにするソフト。SAN/NASといった高価なストレージを購入することなく、共有データストアを構築できるのが特徴で、2台のサーバー上に作成したデータストアを同期し、筐体間でミラーリングを行えば、共有ストレージが必須となるVMware HAやVMware vMotionなども利用できるという。

 従来、仮想ストレージ領域を監視するためにVMware vCenter Serverを物理サーバー上に構築する必要があったが、新版では仮想マシン上への構築に対応し、VMware vSphere用のサーバー2台だけで、VMware環境の完全冗長化が可能になった。

 またVMware vCenter Serverを本社に設置すれば、本社からすべての支店、拠点のVMware vSphereとStorMagic SvSANの一括管理を行えるとのこと。さらに、StorMagic SvSANを使用したVMware vSphere冗長化構成は、外部ストレージを使用した環境に比べ構成要素が少なくなるので、ハードウェア障害、接続ミス、消費電力、設置スペース、導入期間などを削減できるとしている。

 このほか、最新のVMware vSphere 5に完全対応し、仮想化アダプタのVMXNET3が利用可能になったため、JumboFrameを用いての性能向上も可能とした。

 対応バージョンは、現時点ではVMware vSphere 5のみ。

 参考価格は、実効容量2TBまで使用できるライセンスが24万9800円(税別)、同4TBまで使用できるライセンスが34万9800円(税別)。このほか8TBライセンス、容量無制限ライセンスも提供される。また、x86サーバー2台にVMware vSphereとStorMagic SvSAN 4.5をインストール済みのパッケージ製品も用意された。

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