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NTTPC、ゲットワークス、フィックスターズの3社、コンテナ型データセンターでの水冷GPUサーバーの有効性を確認
2025年12月18日 06:30
NTTPCコミュニケーションズ株式会社(以下、NTTPC)、株式会社ゲットワークス、株式会社フィックスターズの3社は17日、GPUサーバーを効果的に運用していくためのPoC(概念実証)に共同で取り組んだ結果、コンテナ型データセンターでの水冷GPUサーバーの商用での有効性を確認したと発表した。
検証では、GPU専用のコンテナ型データセンターで水冷GPUサーバーを稼働させ、データセンター・GPUサーバー・ソフトウェアを統合的に調整した環境下でさまざまな負荷を与え、各種データを計測するとともに、水冷GPUサーバーと空冷GPUサーバーとの性能を比較した。その結果、水冷GPUサーバーで優秀とされるpPUE1.114を記録した。
また、サーバー負荷と温度のリアルタイムなモニタリング、InRow空調の制御、コンテナ内のキャッピングの実施にあたり、CDUなどの特定モジュールやデータセンターの電力使用効率を示すpPUEを統合的に収集・管理するシステムを構築した。最大負荷時のGPU平均温度は摂氏15度程度低減され、CDU(冷却分配装置)などが適正に機能していることも確認したという。
NTTPCは、複数の大規模GPUクラスタの提供実績を踏まえたハードウェアエンジニアリングの観点から、今回の検証を実施。ゲットワークスは、新潟県越後湯沢にある湯沢GXデータセンターで商用環境と同等の20フィートタイプのコンテナ型データセンター1棟を提供。検証においてキャッピングなどの調整を行い、最適なサーバー稼働環境を構築した。フィックスターズは、水冷GPUサーバー、サーバー冷却設備を実証実験用に提供するとともに、コンテナ型データセンター内の環境・ハードウェア・ソフトウェアを統合的に管理する統合モニタリングツールを構築した。
3社は、高性能なGPUサーバーの普及が進む中、さらなる水冷GPUサーバーのニーズ拡大が想定されることから、今後も連携を強化し、日本国内のコンテナ型データセンターにおける水冷GPUサーバーの商用利用拡大に向け取り組んでいくとしている。

