ニュース

キヤノンITS、西東京データセンターに太陽光発電設備を導入して実証実験を開始

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は18日、同社の西東京データセンター2号棟に太陽光発電設備を導入し、発電量の検証を開始したと発表した。再生可能エネルギーの活用により、環境負荷の少ないデータセンター運営を実現するとともに、持続可能な社会への貢献を目指す。

西東京データセンター1・2号棟 写真上側の2号棟屋上に太陽光パネルを5列設置
2号棟屋上に設置した太陽光発電設備

 キヤノンITSでは、企業活動における環境負荷の低減と持続可能性の確保といった社会的要請に応えるため、環境に配慮したインフラ整備を積極的に推進しており、データセンター事業においても省エネルギー化と再生可能エネルギーの活用を両立させる取り組みを進めている。2024年4月からは再生可能エネルギー由来の電力を外部から調達しており、今回の実証実験により再エネ活用の取り組みのさらなる強化を目指すとしている。

 実証実験では、西東京データセンター2号棟に設置した太陽光発電設備により、約69MWhの年間発電量を見込んでいる。再生可能エネルギーを活用して電力の一部を自家発電で賄うことにより、環境負荷の低減と電力コストの抑制に向けた検証を行う。

 また、災害時や緊急時における電力供給の多様化にも寄与することから、BCP(事業継続計画)の観点でも重要な施策と位置付けており、再生可能エネルギーの導入は、環境対策にとどまらず企業のレジリエンス強化にもつながるものと考えていると説明する。

 キヤノンITSでは、今回の太陽光発電設備導入を契機として、さらなる再生可能エネルギーの活用拡大を推進していく。今後は、蓄電池や他の再エネ技術、オフサイトPPAといった新たな電力調達手法の導入も視野に入れており、これらの取り組みを通じて、環境負荷の少ないデータセンター運営を実現し、持続可能な社会の構築に貢献していくとしている。