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CTC、独自クラウドサービス「cloudage ElasticCUVIC」

ITインフラの構築・運用・保守をすべてサービス化

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は4日、ITインフラ環境をサービス化してシステム運用・管理サービスと合わせて提供する「cloudage ElasticCUVIC」の提供を開始した。ITシステムの統合による業務効率化や、システム運用の負荷軽減を検討している企業を中心に、初年度60億円の受注を目指す。

 cloudage ElasticCUVICは、ITインフラの構築・運用・保守をすべてサービス化し、月額で提供するサービス。CTCの仮想化共通基盤やプライベートクラウドの設計・構築・運用実績に基づき、各サービスを標準化することで、シンプルなメニュー化を実現した。

 メニューはシステムの重要度に応じたITインフラと運用の組み合わせ、使用するデータ量に基づくストレージ容量、追加機能のオプションに分けられる。ユーザー企業は目的に応じてメニューを選択するだけで、業務内容に応じた柔軟なシステムを利用することができ、従来のシステムの規格から利用までの期間を最大で半分に短縮できるという。

 具体的には、グレードS「基幹システムを含むミッションクリティカルなシステム」、グレードA「大量トランザクションの発生するWebやデータベースなどの本番環境」、グレードB「スタンダードな本番環境」、グレードC「テスト・開発環境」といった、インフラ環境と運用が一体となった4つのグレードから選択。

 ストレージには、バックアップ機能が標準装備。バックアップの保管世代数(14世代/7世代/1世代)に応じて1TBごとの課金となる。そのほか豊富なオプションメニューとして「ミドルウェアライセンスサービス」「DR機能」「アクセス環境の提供」「セキュリティ機能」「テスト環境の提供」「アプリケーション運用支援」「プロフェッショナルSEサポート」「運用業務支援」などが用意される。

 参考価格は、約30台の仮想サーバーから成るプライベートクラウド向けには、24時間365日の監視・障害対応サービスを含めたグレードB、3TBのバックアップ容量、7世代のバックアップ保管を選択した場合、運用も含めて月額約250万円から利用できる。

(川島 弘之)