アクロニス、対応プラットフォームなどを強化したバックアップソフトの新版
アクロニス・ジャパン株式会社(アクロニス)は21日、異種混在環境への対応などを強化したバックアップソフトの新版「Acronis Backup&Recovery 11.5」を発表した。オンライン版を同日より販売開始し、ライセンス版は11月28日に、パッケージは12月5日にそれぞれ発売する。
Acronis Backup&Recoveryは、中小企業向けのバックアップソフト。IT専任者がいなかったり、他業務と兼務していたりするような環境で、PC、サーバーのバックアップや障害復旧を適切に行えるように開発されており、Windows Server向け、Linux向け、Exchange Server向けなど、対象となるプラットフォーム別に製品が提供されている。
今回の新版では、VMware ESXi 5.1に対応したほか、VMware vSphere 環境でエージェントレスバックアップを行う場合に、CBT(Change Block Tracking)を利用したバックアップが可能になった。CBTでは、変更されたブロックを追跡、記録していることから、高速な増分バックアップを行うことができる。
またLinux版では、Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)をサポート。P2V(物理から仮想)/V2V(仮想から仮想)/V2P(仮想から物理)の各マイグレーションを実施可能で、RHEVの管理ツールであるRHEV-Mを経由したリモートインストール、ゲストOSの登録をサポートする。さらに、RHEV-Mのシステムバックアップ、ベアメタルリストアにも対応した。
さらにExchange Server向けでは、データベースまたはメールボックス単位のバックアップをサポート。データベースのバックアップからメールボックス、個々のメールをリストアできるだけでなく、予定表、メモ、仕事といったアイテムごとの復元もサポートする。加えて、継続的データ保護(CDP)にも対応した。
参考価格は、スタンドアロン向けの「Workstation」が9600円(税別)、「Server for Linux」と「Server for Windows」が各11万7600円(税別)。集中管理型の「Advanced Workstation」が1万2000円(税別)、「Advanced Server SBS Edition」が5万8800円(税別)、「Advanced Server for Windows」「Advanced Server for Linux」が各15万円(税別)、「Virtual Edition」が38万円(税別)。「for Microsoft Exchange Server」は13万4000円(税別)となっている。