ディーバ、連結会計システム「DivaSystem」のアドプション版を提供


 株式会社ディーバは30日、連結会計システム「DivaSystem」の新版「同 9.6」を提供開始すると発表した。IFRS(国際財務報告基準)のアドプションに対応している。

 ディーバでは、2009年8月に発表したロードマップに従い、DivaSystemのIFRS対応を進めており、すでに2009年11月のコンバージェンス版、2010年11月のトライアル版を提供している。今回の新版は、そのロードマップの中でアドプション版に位置づけられており、IFRS強制適用を見据えてのバージョンになるという。

 そのDivaSystem 9.6では、早期適用各社のノウハウを吸収。IFRSにおける連結決算に関連する論点への対応として、支配喪失を伴わない非支配持ち分との取引、のれんの非償却・減損、未実現損益などについての機能を追加している。

 また、IFRS対応の余力創出を見据えた決算早期化支援としては、親会社からの通知・資料配信など、グループ会社とのコミュニケーション機能強化や、決算の早期化や経営管理業務を支援するための、キャッシュフロー分析と多次元分析機能の強化などを実施した。

 加えて、注記の記載量増加に対応するための、注記分析に関する機能強化、運用の多様化に伴う、マスタメンテナンスの複雑化を緩和する機能強化なども行ったとのこと。

 DivaSystem 9.6へは通常バージョンアップでの対応となり、既存ユーザーに対しては、基本モジュールを通常保守費用内で提供する。なお既存ユーザー650社のうち、20社は新版へのバージョンアップを予定しているとのことで、ディーバでは、今後1年間で50社への導入を目標としている。

関連情報