アライドテレシスの教育ソリューション、全都立学校260校のLAN整備に採用


 アライドテレシス株式会社は14日、同社の教育ソリューションが全都立学校260校のLAN整備に採用されたと発表した。

 東京都教育庁が「都立学校ICT計画」に基づき、2010年度から完全運用を開始した都立学校ICTネットワークの整備において、都立学校と特別支援学校合わせて260校の教育用LAN整備に同社ソリューションが採用された。

 同ソリューションは、堅牢なセキュリティを確保した無線LAN環境、大容量デジタル教材が利用できる広帯域Gigabit Ethernet(GbE)スイッチ、中央から各校ネットワークの一元管理が行えるSNMP対応スイッチを組み合わせたもので、レイヤ2/3GbEスイッチ「CentreCOM9400シリーズ」などで構成される。

 また、各校3教室に対する無線LANの導入については、認証・暗号化・MACアドレスフィルタリングなどを備えた無線LANアクセスポイント「AT-TQ2403」を導入するとともに、これらを収容するPoEスイッチで生徒用PCのMACアドレス認証を実現した。

 これらにより、全都立学校におけるネットワーク機器の設定や運用管理をセンターから統一的な手法で行えるようになり、都立学校ICTネットワークの効率的な運用を実現。また、各校の普通教室に導入されたPC(1台)、プロジェクタ、電子黒板、さらに生徒用に各校に配備されたPC(20台)の各端末と有線・無線LANで構築されたネットワークを通じて、校内のファイルサーバーに蓄積されたコンテンツやインターネットの情報を活用した分かりやすい授業が可能となった。この環境を生かして、さまざまな取り組みが進められているという。

 今後の展望として、教育のICT環境整備については、2011年4月に文部科学省より公表された「教育の情報化ビジョン-21世紀にふさわしい学びと学校の創造-」に基づき、2020年度を目標として、生徒1人1台の情報端末、デジタル教科書、超高速無線LANの整備などが検討されている。教育庁 総務部教育情報課では、教育用LANの今後の活用について、各校に対するICTを活用した指導力向上に役立つ情報の提供や提案などを検討するとともに、指導力・教育力の向上への効果を見極めながら、今後も教育ICT環境の整備に取り組んでいく方針。

関連情報