アライドテレシス、3G回線を利用可能なVPNルータ~IPv6にも対応


 アライドテレシス株式会社は25日、3G回線をWAN回線として利用できるVPNルータ「CentreCOM ARX640S」を発表した。価格は12万5000円(税別)で、5月下旬より出荷を開始する。

 ARX640Sは、全ポートがGigabit Ethernetに対応し、IPsec VPN(DES/3DES/AES)などで利用可能なVPNアクセスルータ。LAN向けの1000BASE-Tポート×4に加え、WAN/DMZ向け1000BASE-Tポート×2を備えており、WAN2回線での利用や、WAN/DMZ構成を1台のルータで賄うことができる。

 また、USBポートも2基搭載し、ここに3G携帯電話回線用のUSB接続モデムを装着することで、3G網を利用したワイヤレスWAN接続を行うこともできる。USBポートは、モデム以外にもUSBメモリを接続でき、設定ファイルの保存・読み込み、ファームウェア更新、本体内ログの出力などを実行可能だ。

 ファイアウォールはステートフル・インスペクション型をサポート。DoS攻撃検出、アプリケーション遮断機能も搭載しており、Winny 2などの利用をブロックできる。さらにIPv6の基本機能を標準装備し、IPsec VPNもIPv6に対応した。

 なおARX640SのOSには、モジュラー構造の新型OSが採用されているため、Link Aggregation機能と、アライドテレシスのスイッチ「x900/x600シリーズ」との組み合わせにより、冗長構成の高信頼ネットワークを構築できるとのこと。

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(石井 一志)
2011/4/25 15:54