ネットワールド、アプリケーション基盤「VMware vFabric」を発売~サイオスとの協業による技術サービス強化も
株式会社ネットワールドは1日、ヴイエムウェアのクラウドアプリケーション基盤「VMware vFabric」を販売開始すると発表した。国内での販売はネットワールドが初めてという。
VMware vFabricは、自社の技術と2009年に買収した米SpringSourceの技術を統合した、ミドルウェア製品群。Java開発フレームワークの「Spring」を中心に、アプリケーションサーバー「vFabric tcServer」、Webサーバー「vFabric Web Server」、インメモリデータ管理製品「vFabric GemFire」、メッセージング製品「vFabric RabbitMQ」、アプリケーション監視製品「vFabric Hyperic」など、オープンソースベースのミドルウェアやツールをパッケージ化して連携させている。
IaaS基盤としてVMware vSphereを用い、アプリケーションに対するサービスを提供するVMware vFabricを組み合わせれば、アプリケーション開発者が容易に利用可能なPaaS環境を実現できる点がメリット。さらに、オープンアーキテクチャを採用しているため、VMwareとSalesforceが共同で提供する「vmforce」、Googleの「Google AppEngine」など、パブリッククラウドを含めた異なるクラウド間でのアプリケーションポータビリティがあり、ハイブリッドPaaSにも柔軟に対応可能とした。
ラインアップとしては、tc Server、Web Server、GemFire、Hypericと、Javaアプリケーションをトレースし問題点を指摘する「Spring Insight Operations」を含んだ「VMware vFabric Standard」、さらにRabbitMQと「vFabric SQLFire」が追加された「VMware vFabric Advanced」の2種類を用意する。価格はそれぞれ、仮想マシン1つあたり16万8126円(税別)から、18万90円(税別)から。また、各ミドルウェアコンポーネントを単体製品として購入することも可能になっている。
なおネットワールドでは、VMware vFabricがオープンソースソフト(OSS)を基盤としていることから、OSSサポートで実績のあるサイオスと協業して、各種技術サービスの充実を図る考えで、初年度80社へのVMware vFabricの販売を見込んでいる。