シマンテック、Veritas製品群の新版~年内に国内発売
株式会社シマンテックは18日、「Veritas Storage Foundation」製品群の新版「6.0」を発表した。日本では年内の発売を予定する。
Veritas Storage Foundation製品群 6.0は、ストレージ管理や高可用性(High Availability:HA)製品から構成される。既存のインフラを変革し、競争力のあるプライベートクラウドを構築できるとのことで、ビジネスに必要なサービスが複数の仮想化技術、OS、ストレージプラットフォームにまたがって構成されている場合も、ビジネスサービス全体をエンドツーエンドで管理できるという。
新たにリリースされるのは以下の11製品。
- Veritas Storage Foundation 6.0
- Veritas Cluster Server 6.0
- Veritas Operations Manager 4.1
- Symantec ApplicationHA 6.0
- Veritas Dynamic Multi-Pathing 6.0
- Veritas Cluster File System 6.0
- Veritas Replicator 6.0
- Symantec VirtualStore 6.0
- Veritas Storage Foundation for Windows 6.0
- Veritas Storage Foundation for Oracle RAC 6.0
- Veritas Storage Foundation for Sybase ASE CE 6.0
■ビジネスサービス全体に継続的な高可用性を提供する新機能
このうち、Veritas Cluster Server 6.0とSymantec ApplicationHA 6.0には、新機能「バーチャルビジネスサービス(VBS)」が搭載された。複数のサーバー、プラットフォーム、物理・仮想環境に分散配置され、異なる種類のストレージを使用しているビジネスシステム全体を、単一のビジネスサービスとして“カプセル化”することで、サービス全体での継続的な高可用性を実現する。1回のクリックでビジネスシステム全体の起動、停止、テスト、フェールオーバーを実現できるため、複雑な環境でも簡単な操作で耐障害性を確保できる。IBM AIX、HP-UX、Oracle Solaris、Linux、Microsoft Windows、VMwareなど主要なOS、仮想化プラットフォームをサポートしている。
■ファイルシステムレイヤでの重複排除・圧縮に対応
Veritas Storage Foundation 6.0では、重要なアプリケーションの高可用性を維持するため、ストレージを動的に拡張・縮小し、リアルタイムで最適な状態を保ち、適切なベンダーの適切なハードウェアを柔軟に選択できる機能が搭載された。ファイルシステムレイヤでの重複排除・圧縮機能もサポートする予定。また、シンリクラメーション、ストレージの階層化、動的な容量変更もサポートしており、包括的なストレージ最適化が可能になっているという。
■ポリシーベースのプロビジョニングに対応した一元管理ツール
同製品群を一元管理できるVertas Operations Managerでは、単一のコンソールで複数の物理・仮想サーバーを操作できるため、データセンター全体でビジネスサービスの可用性と異種混在なストレージ環境を表示して、分析・制御できる。新版では、新オプション「Veritas Operations Manager Advanced」により、ポリシーベースのテンプレートを使用してストレージプロビジョニングが可能となった。また、必要に応じて、アプリケーションによる実際のストレージ利用量に基づいて、クラウド利用者に料金を請求することも可能という。