気象庁Webコンテンツの生成・公開基盤に日立のPaaSを採用


気象庁におけるPaaS利用の概念図

 株式会社日立製作所(日立)は18日、気象庁Webコンテンツ生成・公開のためのシステムインフラ環境に、「Harmonious Cloudプラットフォームリソース提供サービス」を提供し、システム稼働を開始したと発表した。

 気象庁Webサイトの業務システムでは、24時間365日、地震・津波に関する情報、気象警報や注意報などの情報、アメダスによる降水量や風向・風速などの観測データなどを迅速に処理し、コンテンツの生成・公開を行っている。このコンテンツ生成・公開基盤として、「Harmonious Cloudプラットフォームリソース提供サービス」を採用した。

 同サービスは、インフラ環境のCPU・メモリなどを必要に応じて増強できるPaaSサービス。独自の仮想化技術を適用したITリソースを堅牢かつ高セキュリティな「Harmonious Cloudセンタ」から月額サービスで提供するものだ。

 気象情報伝送処理システムから収集されたデータを同基盤上のコンテンツ作成業務ソフトで形成し、Webサーバーから公開する仕組みとなる。

 日立は同サービスの提供に加え、クラウド構築実績・ノウハウを生かし、万全のサポート体制でプロジェクトを進め、従来環境からクラウドへの移行は、立ち上げから約2カ月半という短期間で完了したという。

 今後も「Harmonious Cloud」のPaaSメニューとして「Harmonious Cloudプラットフォームリソース提供サービス」を推進し、高い信頼性と柔軟なIT資産の最適化を実現するPaaSの開発を進める方針。

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