NTTデータ、SaaS型マーケティングリサーチサービス「なずきのおと」

Web情報と社内情報の相関分析が可能


 株式会社NTTデータは26日、SaaS型マーケティングリサーチサービス「なずきのおと」の提供を開始した。

 「なずきのおと」は、広報・プロモーション・マーケティング・商品企画担当者向けに、Twitter・ブログなどのWeb情報と各種社内情報の両方を総合的に分析できるSaaSサービス。

 自然言語処理エンジン「なずき」の自動分析をベースに、企業・商品に関するWeb情報分析、および社内情報分析が可能。記事の内容からポジティブ・ネガティブ分析、感情分析(喜び、悲しみなどの感情で分類)、評価ポイント分析(大きさ、高さ、重さ、価格などで分類)を行い、時系列/件数順に表示できる。

 Web情報固有機能としては、Twitterやブログから関連情報を自動抽出できる。例えば、Twitterで検索キーワードを含むつぶやきをしたアカウントやハッシュタグなどを時系列/件数順に表示可能。リリース掲載分析として、検索キーワードを含むメディア記事とその記事が引用されたブログ/Twitter数なども集計できる。

 一方、社内情報分析では、アンケートや売上データなどを「なずきのおと」にアップロードして同様に分析できる。Web情報と社内情報を組み合わせた相関分析にも対応し、例えば、Web上の評判とアンケートや問い合わせの評判の差異や、Web上の評判と売上データやサイトアクセス数推移の関連性分析といったことも可能。複数のグラフに含まれる情報を同一のグラフ上で表示できるのがメリットだ。

 ユーザー保有のテキスト文書を「なずき」で分析するAPIも提供する。

 想定する用途としては、「プレスリリース/プロモーション効果測定、ブランド/CS調査などが挙げられる」(NTTデータ)。

 標準価格は初期費用が15万円、スタンダードプランが月額9万5000円。同社は今後も機能拡充を図り、初年度100アカウントの導入を目指す。

 なお、東日本大震災への復興支援用途に限定し、一定期間アカウント無償提供も始める。対象は、営利を伴わない震災調査分析用途(現状把握、復興支援活動)。NTTデータで利用目的の確認を行ったのちに実施する。

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(川島 弘之)
2011/4/26 16:40