Yahoo! JAPANが福島県に外気空調型データセンター、2012年春竣工


 ヤフー株式会社とYahoo! JAPANグループの株式会社IDCフロンティアは8日、福島県白河市に環境対応型データセンター「新白河データセンター(仮称)」を建設すると発表した。

 1棟(600ラック規模)を第一期分として、2012年3月末の竣工を予定。需要に応じてモジュールを追加し、敷地内に最大6棟の建設を検討する。

 同データセンターでは、商用データセンターとしては国内で初めて大規模な外気空調方式を採り入れた「アジアン・フロンティア」(北九州)で得たノウハウを基に、温度、風速、気圧のシミュレーションによって、さらに進化した外気空調システムを採用する。具体的には、建物形状と空調設備を徹底的に見直し、データセンター内の空気搬送抵抗の極小化と、空調設備の冷却電力を抑えた設計を実現。これにより、年間90%以上の外気利用を可能にする。

 給電システムもエネルギー効率を追求し、高品質で安定した電力供給が行える無停電電源装置(UPS)を採用することで、エネルギーロスを減らし、空調電力の削減効果と合わせてPUE 1.2以下を達成するとしている。

 敷地面積は約2万5000平方メートル、延べ床面積は第1棟および管理棟が約8200平方メートル、第2~6棟が約3万6200平方メートル。用途はグループ内インターネットサービスやコロケーションサービスなど。今回の決定により、次世代インターネット事業の戦略的基盤を構築し、同事業およびデータセンター事業の成長や、IDCフロンティアのパブリッククラウドサービス「NOAH」の本格提供など、競争力を強化していく方針。

完成予想図
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