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CTC、企業のCIOを支援する「CIO-Partnersサービス」を提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は15日、株式会社シグマクシス(代表取締役社長:太田 寛、本社:東京都港区、以下 シグマクシス)と連携し、企業の最高情報責任者(CIO)に向けて、企業の戦略立案から実行までを一気通貫で伴走支援する「CIO-Partnersサービス」を提供開始した。サービスは3つのオファリングから構成され、第1弾として「CIO × Compass powered by Co-CIOサービス(以下、CIO-コンパス)」を展開する。

 近年、多くの企業がデジタル化による企業変革に取り組む中、CIOには従来のような「事業戦略の支援」ではなく、「経営戦略を牽引」する役割としての期待が高まっている一方で、変革の現場では「戦略は描けても実行が進まない」「取り組みが現場に浸透しない」といった課題も顕在化しているという。

 シグマクシスはこうした課題に対し、CIOの取り組むべき7領域の課題解決や高度化を支援する「Co-CIOサービス」を2023年から提供し、CIOを支援してきた。

 CTCは、1970年代から北米の最先端技術を日本市場へ導入し、300社超のグローバルパートナーシップを生かしながら、企業に最適なシステムを構築してきた。今回、両社が連携することで、機動力、実行力、実装力を一段と強化したチームで、顧客の変革を支援するとしている。

 CIO-コンパスは、両社の連携により、企業のIT・デジタル領域の現状分析から戦略策定、組織運営、IT投資管理まで、包括的かつ実務的に顧客の変革を伴走支援する。CTCはSI実績とインフラ構築におけるケイパビリティ(実行力・技術力)を生かし、策定した戦略の実現性と信頼性を高める。加えて、システムの設計・構築から運用・保守までの包括的な戦略提案を行うことで、顧客の経営課題解決と関係性の深化を同時に実現する。

 また、活動の中で、顧客の潜在課題を発掘し、さらなる成長に向けた取り組みも継続的に提案する。

 さらに、CTCは「CIO-Partnersサービス」の新たなオファリングとして、2026年度の提供を目指し、「CIO × Architect(CIO-アーキテクト)」「CIO × Modernize(CIO-モダナイズ)」の2つのオファリングの開発を進める。

 CIO-アーキテクトは、企業全体の業務プロセスとITの最適化に向けて、ビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジーの各要素を一貫性のある全体最適のアーキテクチャ標準として定義し、アジャイル型で段階的に成果を創出する。

 CIO-モダナイズは、生成AIを中心としたテクノロジーにより、システム開発・運用・保守の生産性・品質を向上する。

 CTCは今後も、長年培ったITシステム構築・導入能力をベースに、シグマクシスを含む伊藤忠デジタルバリューチェーン各社と連携し、各社の強みを融合した実効性の高い共同オファリングを通じて、企業のDXを伴走支援し、変革の加速につなげていくとしている。

CIO-Partnersサービスのイメージ