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日本IBM、先進的アプリの短期開発を支援する「IBM Garage」を設立

第一弾としてブロックチェーン技術の検証・導入を支援するサービスを開始

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は25日、ユーザー視点で設計するモバイルやアナリティクスなどの先進的なアプリケーションの短期開発を、大規模な企業からスタートアップまで幅広く支援する「IBM Garage」を開設した。

 開設した「IBM Garage」は、サンフランシスコ、トロント、ロンドン、ニース、メルボルンに続く拠点。IBMが自らの製品開発で確立した「IBM Design Thinking」と呼ぶデザイン手法や、IBMの知見を活用。顧客と共に新たな顧客体験を創出するためのワークショップの開催や、プロトタイプ開発やユーザーテストによるアイデアの検証、MobileFirst for iOS、IBM Bluemix、新たなブロックチェーンサービスを活用した高品質なアプリケーションの短期開発支援などを行う。

 IBM Garageでは、まず、各業界の企業システムへの適用可能性の評価やアプリケーション開発を支援するブロックチェーンサービスの提供を開始。ブロックチェーン技術を活用する決済、証券・債券取引、資産管理、サプライチェーンなどの業務アプリケーションの設計、プロトタイプの構築、および実用アプリケーションの構築と実装を支援する。

 新サービスでは、ブロックチェーン技術をビジネスに速やかに応用できるよう、Linux Foundationが提唱するハイパーレジャー(Hyperledger)とオープンブロックチェーン(Open Blockchain)を顧客が利用できるように対応する。IBMは、約4万4000行のコードをLinux Foundationのオープン・ソース「Hyperledgerプロジェクト」に提供しており、これによりアプリケーションの開発者は、高いセキュリティーを保ちながら分散レジャーを容易に構築できるとしている。

三柳 英樹