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ALSIとMSS、特定個人情報を含むファイルを自動暗号化する連携ソリューション

 アルプス システム インテグレーション株式会社(以下、ALSI)と三菱スペース・ソフトウエア株式会社(以下、MSS)は7日、マイナンバーを含む個人情報(特定個人情報)の漏えい対策のため、協業を強化すると発表した。ALSIのファイル自動暗号化ソフト「InterSafe IRM」と、MSSの個人情報ファイル検出ツール「すみずみ君」の連携機能を搭載したリビジョンを、同日より提供する。

 ALSIの「InterSafe IRM」は、情報漏えい対策ソリューション「InterSafe ILP」を構成する製品の1つで、ファイル単位の自動暗号化により、企業内の重要な情報を守る暗号化ソフトウェア。一方、MSSの「すみずみ君」は、クライアントPCや共有サーバー上のファイルに含まれる個人情報を検索するソフトウェアである。

 両社は2014年5月に、安心・簡単・安全な情報活用の実現のため協業を発表し、「InterSafe IRM」と「すみずみ君」の連携提供を行っていたが、大規模な情報漏えい事件が発生したり、マイナンバー施行に際して、企業法人での対応の遅れなどが指摘されたりする中で、マイナンバー関連情報をはじめとする個人情報を含むファイルを検出し、自動暗号化するソリューションを提供することにしたという。

 今回提供される連携では、「すみずみ君」で検出された個人情報が含まれるファイルのパス情報を「InterSafe IRM」に送り、当該ファイルを自動的に暗号化できるようになる。

 この連携機能は標準機能として提供されるので、すでに「InterSafe IRM」を導入している場合は、「すみずみ君」を導入した後、連携用プログラムファイルを実行するだけで、新機能を利用可能になるとのことだ。

石井 一志