ニュース

NECが「顔認証技術開発センター」を設置、映像監視分野などでの事業拡大目指す

 日本電気株式会社(以下、NEC)は16日、顔認証技術の開発や、同技術を活用したソリューションの企画・開発を加速する目的で、「顔認証技術開発センター」を新設したと発表した。社会インフラの高度化、新しい社会価値創造のためのソリューション提供などを担う「パブリックビジネスユニット」内に設置されている。

 「顔認証技術開発センター」は、中央研究所で25年以上培ってきた顔認証技術をベースに、グローバルな課題に適合した顔認証の新技術開発、およびソリューションの企画・開発を、全社横断で推進するための組織。世界各国のNECメンバーと連携し、本質的な社会課題の発掘・可視化、中央研究所による技術開発、ソリューションの企画・開発を推進するという。

 顔認証技術を用いて、グローバルに社会の安全・安心を支えるソリューションを企画・事業化するためには、世界各地で必要とされている技術を開発するとともに、ソリューション化までを迅速に行うことが重要になっている。特に、2019年までに世界市場規模が5兆円に達すると見込まれている映像監視分野では、膨大な量の監視映像を、人間が24時間目視で確認するのは困難という課題があり、顔認証技術の導入によって、監視対象を自動的に検出し、セキュリティを高めることが期待されているとのこと。

 NECでは、今回のセンター設置により、こうした成長市場に向けて、自社の顔認証技術を用いたグローバルな事業展開を加速させたい考えで、さらなる事業拡大を目指すとしている。

石井 一志