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情報活用ダッシュボードの新版「MotionBoard 5.5」、地図活用や分析機能など強化

 ウイングアーク1st株式会社は、情報活用ダッシュボードの新版「MotionBoard Ver.5.5」を、5月13日に発売する。リアルタイムGEOコーディング対応や分析機能の強化などを行っており、価格は、5ユーザーで100万円(税別)から。

 MotionBoardは、豊かなチャート表現により、企業システム内に蓄積されている膨大な情報を可視化可能な、情報活用ダッシュボード製品。さまざまなデータソースと連携できるほか、専門知識を必要とせず直感的に使える操作性や、柔軟な表現力、タブレット対応といった特徴を持ち、現場で使える「セルフサービスBI」を実現できるという。

 新版では、1000を超える機能強化・改善で利便性の向上を図ったとのこと。また、標準搭載している地図の活用や、帳票レポート作成による分析結果の報告・共有、クラウドとオンプレミスの連携などにより、より進んだデータ活用を提案するとした。

 具体的には、地図上に住所を丁目番地レベルで可視化する際に、住所を緯度経度へ変換する「GEOコーディング」を改善し、10万件のデータを0.3秒程度で処理できる「リアルタイムGEOコーディング」を実現。ユーザーが事前にデータ加工をすることなく、手持ちの住所情報を画面上で指定するだけで、即時に丁目番地レベルでの可視化・活用が可能になった。

 またGEOアイテム(地図機能)が、時間の経過に伴う変化の表現、地図上の範囲選択によるエリア内の会員数・性別年齢などの会員情報の絞り込み、モバイルで撮影した写真の地図上への自動表示などに対応した。

リアルタイムGEOコーディング利用イメージ

 分析機能については、新たに以下の機能に対応している。
・ABC分析
・デシル分析
・バスケット分析
・トライアル・リピート分析
・相関係数
・基本統計(標準偏差・最頻値・中央値・分散等)
・移動平均・移動合計(Zチャートの一部)

 また、データをクラウドに上げることなく、社内の各種データベースの情報を活用できるオプション「MotionBoard Bridge Service」と、ローカルフォルダやファイルサーバー・NAS、FTPサーバー、各種クラウドストレージにあるCSVファイル、Excelファイルの直接集計を可能にする「File Connector」を用意した。

 これを利用すると、例えば、MotionBoardはクラウド上に構築し、データベースはオンプレミスに、各種ファイルはクラウドストレージに存在するといった環境において、VPNや専用線を使用せずにデータ活用が可能になる。

 このほか、ダッシュボード上に表現した情報を、帳票レポートとして出力するレポート機能においても、MotionBoardの画面上で簡単にレイアウト設計する機能を追加し、帳票出力できるようになったほか、SVFコネクタにより、ウイングアーク1stの帳票基盤ソリューション「SVF」の機能を利用し、帳票出力が行えるようになった。

石井 一志